ということで、早速アジアン・ジャパニーズの第二巻を買ってみた。
今度は、アジアはベトナム、そしてアジアを離れてフランスのパリに行ってます。
第一巻とはちと違う。今度は「働く人」をターゲットにしている。
第一巻ではアジア各国の安宿で出会う旅行者をターゲットにしていたけど、今度はベトナム、パリで働いていたり、留学していたりしている、「目的」を明確に持った人達が対象になっている。
なぜベトナムとフランス?っていうと、ベトナムはフランスの植民地だったからという理由付けだと思うけど、まあそれは本のタイトル的に紐付ける必要があったからかなあと。
僕としては、ベトナム編よりもパリでの話の方が面白い・・・というか興味を持てた。第一巻では比較的曖昧な目的を持った人達を対象にしたインタビューであったように思える。しかし、今回は明確な信念を持った人が対象だ。作者の小林さんも「自分が求めている何か」を「さまよっている人」から「がんばっている人」へ代えてみて、自分なりの答えを模索しているのだと思う。そういう思いが伝わってきた。
実際、パリでの取材対象は日本からパリへと自分が暮らす場所を変え、そこで本腰入れている人達が多い。一巻とは、出てくる言葉の質が違う。
なにか不思議だけど、この本は単なるインタビューではなく、作者の成長過程を見ているようです。自分で出せない答えを他の人から探すような。そしてそれがたまたま旅人であるような。そういう思いが見れます。
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