今日飯を食ってる際に何故か「屋号」の話になった。つーか屋号という言葉さえ知らない僕にとっては結構驚いた。
I君(茨城出身。先祖は豪農という噂あり)曰く「いなかのあだ名みたいなもの」だそうだ。
どんなのがあるかというと、「下駄屋」や「桶屋」、名前を取って「市右衛門」とかあるらしい。ちなみにI君所は「大家」らしい。
ちなみに下駄屋とかあっても、実際今下駄屋をやってるわけでは当然ない。I君ちも大家をやってるわけではない。どこかのタイミング(江戸か?)で付けられた「屋号」が今も使われているという時点で驚く。「市右衛門」っつーのもそうだな。いねーもんな。今。
なので農家の会合とかある時はその屋号で呼ばれるのが普通らしい。僕らの場合、「山田さんち」と苗字で言うのに対して「薬屋の家」と言うのだそうだ。あと会合だけでなく、家の中でも屋号を使って話すらしい。
I君は「さとし」という名前だ。屋号で呼ばれる時なんと呼ばれるの?と聞くと、「大家(屋号)の長男」と呼ばれるそうだ。
あと、例えば「薬屋」という屋号なんだけど、その地域で薬屋が2軒ある場合はどうなるの?と聞いたら、はっきりと「ありえないよ!」と否定された。競合他社は存在しないのだろうか?もめなかったのかな?昔。「俺こそ薬屋だ!」「いや、俺の方がお前より二日前からやってるから薬屋にふさわしい!」など。
まさに「村社会」というのをなんか感じた。昔の「士農工商」で言う「農」は畑や田んぼを持っているから本当の意味で昔から定住していて、こういった屋号という文化が成り立つのだなと思った。東京とか普通の街じゃ入れ替わり激しくてそんな屋号なんて付けても意味ないからね~。
それにしても、そんなのあるの知らなかったな。俺って都会っ子。(笑)
屋号についてググってみたら、こんなのが出てきてへえっと思った。
■歌舞伎と屋号
■役者と屋号
歌舞伎役者って身分的には河原乞食だったんすね・・・市川団十郎の市川は苗字として切るわけではなく、「市川団十郎」で芸名なのか。
■沖縄の屋号
これは既にあだ名ではなくて、もう一つの名前ですな。
■薬屋の屋号
あだ名ではなく、店を表す記号だそうだ。「それとわかる略称」ってのが屋号なのかな。
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