まあ、これも今更ですが・・・
これの前のチャーリーズ・エンジェルから続けて見たんですが、重い。テンションは高めからいっきに低めになりました。「つまらなかった」のではなく、考えさせられる映画だからです。
ソマリア侵攻の失敗を描いています。ソマリア軍事政権の将軍ならびに側近を捕らえるというのが目的ですが、ある日1時間で終わるはずの作戦が失敗に終わり、地獄絵図と化していきます。
アメリカ兵士達は暴徒と化した民兵、群集の真っ只中に置かれ、飛び交う銃弾の雨、そして四方は敵という絶望的な状況下でも助け合い、救援が来るまで戦い続けます。そして仲間を助けるために、敢えて戦場に救助するために向かって行きます。
多分、これを公開当時見ていたら「戦場における兵士たちの友情」に感動していたかもしれませんが、今見ると少し状況が違います。現在イラクでアメリカは同じ事を繰り返しているからです。
この映画のような悲劇が再びイラクという別の地で展開されているということに、せつなさを感じてしまいました。
この作品自体は、戦場という極限状態での友情というものを主題に置いているように見えます。戦争の悲惨さという観点もあるかもしれませんが、どうしてもアメリカの正義というのが背後にはあるのかなと感じてしまうところが少し悲しいです。
少し前の映画を時勢と照らしながら見るという事も大事だなと感じさせられました。
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