今週はプータローであるすーさんと、「映画強化週間」として映画を見ている。
というか、たまたま僕が渋谷で研修で、早めに帰れる&その後暇だからというだけだけど。高尚な理由はまったくもってありまへん。
ということで、ベネチア国際映画祭で「監督賞」を受賞した北野武監督作品、「座頭市」を見に行ってきました。
でもって感想。
今までの作品よりもエンターテイメント感が豊富で、楽しく見れました。結構ストーリー展開は単純です。しかも「なんで?」みたいなところもあったりします。ストーリー重視で映画を見る人には「なんでここでこんなシーンが入るの?」と、違和感を覚えるかもしれません。
しかし、僕としては監督の「遊び心」が随所を楽しみながら見る事ができました。祭りでのタップダンスや、ガダルカナル・タカのいい味出てるショート・コントなシーンが面白いです。でも「座頭市」の「居合い抜き」の瞬殺(殺る時は一気に止めを刺す)が出すストイックな雰囲気が映画を引き締めてます。映画のテンポに緩急があるという感じです。
それにしても北野武さんの座頭市は、はまり役ですね。勝新太郎=座頭市というイメージを取り払ってくれます。時代劇で金髪なんて、発想が「必殺!仕事人」ちっくで僕は好きなんですが、その分、俗な感じになってしまうような気がしてました。しかし、武さんから出てくる不思議な雰囲気がそれを打ち消します。
ということでお勧めです。武さんの映画はあんまり・・・って人もこの映画は楽しめると思います。
あの仕込み杖がほしい。
今日は研修で早めに終わり、場所も渋谷ということから映画でも見に行くかという気になってプータローのすーさんを呼び出し「英雄~HERO~」を見に行くことにした。
何気に好きなワイヤーアクション映画。つうか、あのやり過ぎ感が堪らなく素敵。
何が素敵かって、
「万有引力?何それ?」
「500人と戦うんすか?やれますよ。今から?」
という、なんだかもう「映画は夢」みたいなのを飛び越えて、人として有り得ないアクションがもうなんだか脳髄を刺激するんですよ、奥さん。
んでもって感想。
CMでは派手なシーン満載だけど、実は悲しくて美しい映画でした。英雄とはなんなのか。争うことや憎むことで何が生まれるのかというテーマを持っていると思います。それを情景毎に色彩を統一した幻想的な雰囲気を出しつつ、話は進んでいき、最後に真実がわかるという、単なるアクション映画からは一歩踏み出た感じになっています。ジェット・リーが主人公かと思ってたけど、実は違うような気がします。でも結構好きかも。
それにしても人間の身体能力超えたというか、もうサイヤ人の域に達してしまった人たちの戦闘シーンは熱かった。つうか笑えた。
一番笑ったのが「残剣」と「飛雪」が秦の宮殿に乗り込んでの大立ち回りがすごいというかやり過ぎで。
何がすごいかというと次のとおり。
・厚さ30センチくらいある鉄の盾を剣でサクサク斬る
・蟻のように出てくる秦の兵士が吹き飛びっぱなし(話だと3000人相手にしている)
・彼らが歩いた後には死屍累々すぎてほとんどゲーム映像
最初は「うぉーすげー」とか思ってたんだけど、
あまりに強すぎ且つやり過ぎで途中から笑ってしまいました。
うまく表現できないけど、なんだろう。
特に二人が宮廷広場で迫り来る敵を圧倒的な強さで倒しつつ、秦の皇帝がいる館まで進むシーン。
僕は、「天空の城ラピュタ」のムスカ大佐の名言が思い出されました。
「ほら、見たまえ!人がゴミのようだ!」
いやー、中国の「達人」はレベルが違う。日本も見習わないと。